写真家自身が手がけた貴重なプリントの展示も!「異郷のモダニズム-満洲写真全史-」@名古屋市美術館

http://www.art-museum.city.nagoya.jp/manchoukuo

写真家自身が手がけた貴重なプリントの展示も!「異郷のモダニズム-満洲写真全史-」@名古屋市美術館

1932年に建国され、1945年に第二次世界大戦の終結とともに解体された満州国。その風土や生活を写した貴重な写真作品が、名古屋市美術館で開催される特別展「異郷のモダニズム-満洲写真全史-」で公開されます。

満州を写した写真表現の移り変わり

1905年に幕を閉じた日露戦争。その終結に際して結ばれたポーツマス条約において、日本はロシアから旅順と大連および南満州鉄道の租借権を手に入れました。これを足がかりに中国東北部、いわゆる満州の植民地化に向けて進むこととなります。日本からの移住を促進するため、南満州鉄道株式会社(満鉄)は日本人の写真家を満州へ招待し、彼らの写した写真を宣伝材料として使用しました。

これらの写真は日本本土へのプロパガンダという役割を担いつつ、時代の流れを反映して表現を変化させていきます。本展示では、記録写真としての意味合いが強かった初期の写真作品から、写真家・淵上白陽によってもたらされた光と影のコントラストが印象的な表現、その後宣伝的な役割が色濃くなるさまや、満州国消滅後の廃墟となった都市の様子まで、約13年という短い間に存在した満州国の姿を写し取った表現の移り変わりが紹介されます。

展示される作品の中には、写真家自身が当時プリントした貴重なものや、今回新たにデジタルネガから復元されたものも含まれるほか、対外プロパガンダ用グラフ誌「FRONT」など、約200点もの資料も並びます。

詳しい解説が聞ける日も

5月6日・27日・6月3日・17日(いずれも土)の14時より、名古屋市美術館学芸員である竹葉丈氏による解説会が開かれます。別途、ボランティアガイドによるギャラリートークが聞ける日もあります。いずれも追加料金は発生しませんので、参加して理解を深めてみてはいかがでしょうか。

展示は前期4月29日(土)〜5月28日(日)と後期5月30日(火)〜6月25日(日)に分かれており、一部の展示が差し替えになります。後期の内容を鑑賞する場合、前期に観覧した際の半券を提示することで当日券の料金から200円の割引が受けられます。時代の流れを反映した写真表現が味わえるこの機会をお見逃しなく。

EVENT DATA

異郷のモダニズム-満洲写真全史-

期 間 前期 2017年4月29日(土)〜5月28日(日)
後期 2017年5月30日(火)〜6月25日(日)
場 所 名古屋市美術館
(名古屋市中区栄二丁目17番25号)
金 額 前売:1,000円
当日:1,200円

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